研究課題
若手研究(B)
私たちが発見したDA-Rafは、A-Raf遺伝子から選択的スプライシングにより生じ、上流の活性化Rasに結合するが、下流にシグナルを伝えるキナーゼドメインを欠いている。DArafを欠損するノックアウトマウスは、筋線維芽細胞の形成が抑制されるために肺気腫様の形態を示す。一方、DA-Rafが高発現するII型肺胞上皮(AE2)細胞は、筋線維芽細胞へと上皮間充織転換(EMT)を起こすが、DArafのRNAiによってこのEMTが抑制された。したがって、DA-RafはRas-ERKカスケードに拮抗することにより、AE2細胞から筋線維芽細胞へのEMTを促し、肺胞形成に必須の役割を担っていると考えられる。
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Int. J. Oncol
DOI:10.3892/ijo.2012.1390.(2012)
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