研究課題
若手研究(B)
本研究期間中には卵巣癌に対する発癌機構と17番染色体上に存在する遺伝子との関連について検討した。Hepatocyte Nuclear Factor 1β(以下HNF1β)の蛋白発現と子宮内膜症の有無および卵巣癌の上皮細胞と間質細胞におけるTP53遺伝子の特性について解明した。その結果、HNF1βは卵巣明細胞癌患者に特異的発現し(p<0.001)、高発現例には子宮内膜症の共存が多かった(p<0.016)。また1例の卵巣癌患者に癌上皮細胞と直下間質細胞の双方に共通のp53蛋白発現とTP53遺伝子変異が検出された。本検討結果より、HNF1βは卵巣癌では明細胞癌特異的マーカーであり発現の多寡は子宮内膜症からの発癌機構にも関与している可能性が示唆された。また卵巣間質細胞は卵巣癌発癌起源細胞である可能性を解明し報告した。
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