ヒト老化に類似した表現型を呈するα-klotho欠損マウス(以下、klothoマウス)を用い、創傷治癒遷延の分子メカニズムについて研究を行った。klothoマウスの皮膚欠損モデルを用いて、創閉鎖期間、創部での組織像、mRNA発現について検討した。野生型マウスと比較して、klothoマウスでは創傷治癒が遷延し、創部では肉芽組織の減少を認めた。RT-PCRを行ったところ、野生型マウスと比較しklothoマウスの創部では、mRNA発現がIL-1β、IL-6、TNF-αで増強し、ラミニン5で減弱を示した。
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