研究課題
若手研究(B)
近年、骨髄から分離した間葉系幹細胞を骨再生バイオマテリアルに播種するテイッシュエンジニアリングを用いた骨再生が報告されている。しかし、骨再生の向上を組織学的に詳細に報告したものは少ない。本研究ではラット頭蓋骨にβ-TCPブロックを移植する動物実験モデルを用い、骨髄由来間葉系幹細胞から分化誘導した骨芽細胞様細胞を播種した場合(培養群)と、β-TCPブロック単独の場合(対照群)とを比較して新生骨を経時的に観察した。その結果、培養群ではβ-TCPブロック辺縁部より中央に向かって経時的に新生骨が形成されていったが、対照群ではβ-TCPブロック内に僅かに新生骨が形成されるのみであった。したがって、培養群では骨芽細胞様細胞群が優位に存在しているため対照群よりも骨再生が向上することが示唆された。
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日本歯科医学会誌
巻: 31巻 ページ: 34-38
日本歯科評論
巻: 70巻10号 ページ: 9-11