研究概要 |
申請者は喉頭癌由来細胞株HEp-2において5-FU処理を行いN-α-acetyltransferase human(NATH)のmRNAおよび蛋白質発現量が減少することを見出だした。NATHによるアセチローム制御は癌細胞の制止を決定するのに重要な因子であることが示唆され、アセチローム制御に基づいた新規治療法の開発を目的としている。 研究実績は以下の通りである。NATH標的蛋白質を同定するために、NATHに対するsiRNA(siNATH)またはネガティブコントロールsiRNA(siNC)をトランスフェクトしたHEp-2から蛋白質を回収し、プロテオーム解析にて発現の低下を認めた蛋白質2つ(HSP70, HSP90)と遺伝子発現量の低下を認めたTSにおいてウエスタンブロットを行った。しかしながらsiNATH群およびsiNC群に明らかな蛋白発現量の差は認めなかった。
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