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2011 年度 実績報告書

尿中プロスタグランジンD2を用いた術後せん妄発症予測のための判断基準と介入の評価

研究課題

研究課題/領域番号 22792199
研究機関目白大学

研究代表者

石光 芙美子  目白大学, 看護学部, 専任講師 (00453457)

キーワード臨床看護学 / 周手術期看護学 / 術後せん妄 / 睡眠覚醒周期障害 / プロスタグランジン
研究概要

本研究は術後せん妄発症予測のための臨床で活用可能な判断基準を構築するために、臨床看護師がせん妄症状として観察している観察項目を睡眠物質によって定量化し、判断基準になり得る症状を明らかにすることを目的としている。これまでに平成23年度から行う研究フィールドでのデータ収集に向けて調整を行うことで、データ収集時に活用する術後せん妄症状観察項目数の精選が、データの信頼性を確保するために必要であることがわかった。そのため、平成23年度は術後せん妄症状観察項目(9因子51項目)の精選を目的に、臨床現場の看護師の中で術後せん妄に関して一定の知識と技術を有すると考えられる専門看護師(急性・重症患者看護)と認定看護師(集中ケア)を対象(総数524名)にアンケート調査を実施した。前者の回収率が10%程度と少なく、一方後者は60%以上の回収率であったことから、両群を統合しだ分析までできなかった。回答を得られた専門看護師(急性・重症患者看護)の平均年齢は40±5歳、専門看護師平均経験年数は2年であった。対象の50%以上が術後せん妄症状観察項目の中で、「せん妄の前駆症状として該当しない」と回答したのは15項目中4項目であり、項目を精選する過程で検討する必要があると考えられた。また認定看護師の回答した調査結果については、現在分析中である。さらに、次年度開始する臨床研究の着手にあたり、準備を進めている状況にある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

術後せん妄の観察項目の精選のため調査研究の実施までには至ったが、研究フィールドにおける倫理審査員会での審査を受けるまでに至っていない。教育組織における教員の交代に伴い、教育活動やそれに関連する業務量が増加し、予定していた研究活動を遂行する時間を確保できなかったことが主な要因である。

今後の研究の推進方策

現在、研究フィールドで共同して研究を遂行できる人材を確保できた段階にあり、研究協力者を募ることで研究が遂行できるよう努力を行う。研究活動を遂行する時間の確保については、自身の裁量で努力できる範囲での改善のみ期待できる状況にあるが、研究計画の変更が必要なまでの状況でないため、現行の研究計画で結果を出す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 専門看護師(急性・重症患者看護)の捉える術後せん妄前駆症状に関する実態調査2012

    • 著者名/発表者名
      石光芙美子
    • 学会等名
      第39回日本集中治療医学会学術集会
    • 発表場所
      千葉幕張メッセ
    • 年月日
      2012-02-28
  • [学会発表] 術後せん妄に関連した術後睡眠覚醒リズムの特徴2011

    • 著者名/発表者名
      石光芙美子、佐藤千史
    • 学会等名
      第37回一般社団法人日本看護研究学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-08-07

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公開日: 2013-06-26  

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