小児期にがんを発症した20~30歳代の人13名に面接調査を行い、『病気をもつ自分と向き合うプロセス』を明らかにした。小児がん発症や再発、合併症出現により《身体の異変》と《生活の脅かし》に《納得いかない》と苦悩するが、《共にある存在》に支えられ《諦め》つつ《生活への希望》を見出していた。その後《社会生活を取り戻す》《ライフイベントを取り込む》《病気説明を見極め対人距離調整》を図り【ふつうの生活の構築と維持】をし、《自信獲得》に至っていた。また、『周囲の人への病気説明の見極めに関する経験』として、周囲への病気説明に関する考え方、年齢による説明相手の変化、説明の有無による影響等が明らかになった。
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