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2011 年度 実績報告書

台帳を中心とした天明から享和年間における江戸歌舞伎の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22820058
研究機関白百合女子大学

研究代表者

光延 真哉  白百合女子大学, 文学部, 講師 (70586388)

キーワード国文学 / 歌舞伎 / 江戸
研究概要

平成23年度は、研究成果物として、2012年2月9日に笠間書院より『江戸歌舞伎作者の研究金井三笑から鶴屋南北へ』を上梓した。同書は、18世紀後半の歌舞伎作者の研究が空洞化してしまっている現状を受け、金井三笑の活動を軸にしながら、新資料を多く用いて当該期の江戸歌舞伎の具体相を明らかにし、さらにそれが、続く化政期(1804~29)の四代目鶴屋南北にどのような影響を与えたかを考察するものである。本課題で研究対象とする天明(1781~88)から享和(1801~03)年間までの台帳としては、南北の最初期作である『けいせい井堤=(いでのやまぶき)』(天明7年4月、中村座所演、※=は草冠に「〓」)や、江戸では珍しく台帳が出版された『けいせい優曽我(なとりそが)』(天明8年正月、桐座所演)、三笑の現存唯一の作品『卯(おんうれ)しく存曽我(ぞんじそが)』(寛政2年<1790>正月、中村座所演)、狂言作者の推敲過程を辿ることのできる『春世界艶麗曽我(はるのせかいにぎわいそが)』(寛政3年正月、中村座所演)といった作品を扱っている。特に『卯しく存曽我』については、本書において初めての活字翻刻を試みた。三笑研究ではもちろんのこと、近世中期の江戸歌舞伎の研究に対しても大きく寄与する成果であると自負している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 江戸歌舞伎作者の研究金井三笑から鶴屋南北へ2012

    • 著者名/発表者名
      光延真哉
    • 総ページ数
      513
    • 出版者
      笠間書院

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公開日: 2013-06-26  

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