研究課題
研究活動スタート支援
乳汁分泌には乳腺分泌上皮細胞の選択的な電解質の輸送が重要であると考えられているが、どのようなイオンチャネルが機能しているかは明らかになっていない。本研究では、泌乳期のマウスから単離した乳腺分泌上皮細胞に電気生理学的手法(ホールセルパッチクランプ法)を適用し、電解質透過性を解析した。その結果、乳腺分泌上皮細胞には内向き整流性K+チャネル(Kir)が機能的に発現していることが示された。乳汁分泌におけるKirの役割についても大変興味深く、さらなる研究の進展が期待される。