介護老人保健施設3施設を調査対象とし、1施設あたり看護職2名、介護職2名、管理者1名、合計15名を研究対象者とし、インタビュー調査を実施した。その結果、協働パターンは、看護職と介護職とがペアで動く「ペア型」、日常的に看護職と介護職がそれぞれ独立して動く「独立型」、同じ施設内でペア型と独立型が共存する「ペア・独立共存型」の3つに分けられた。また、介護老人保健施設に勤務する看護職212名と介護職200名から回答を得た質問紙調査を実施した結果、介護職において独立型よりもペア型の方が職場環境の満足度が高いという傾向が認められた。介護職の役割拡大が進む現在の社会的背景のなかにあって、介護職が単に独立して業務を行うことのみを推進するのではなく、看護職と介護職がペアになってケアを行うことも重要な視点であることが示唆されている。
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