赤痢アメーバのミトコンドリア残存オルガネラ"マイトソーム"の主たる機能がsulfate activation pathwayであることを過去に報告している。しかしながらその生理的意義は不明であった。本研究において、赤痢アメーバの硫酸活性化経路が原虫の増殖にとって必須であること、chlorateが赤痢アメーバ硫酸活性化経路の第一酵素であるATP sulfurylaseの阻害剤であることを見出した。今後マウス感染モデルでの赤痢アメーバへのchlorateの作用の解析へと発展させることで、赤痢アメーバの新規病原性因子の解明を行いたい。
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