研究課題
基盤研究(A)
本研究は、「拡張する学校」と名づける新たな学校モデルを理論的に構築し、拡張的学習を呼び起こす形成的介入の原理を明らかにする。同時に、実際のフィールドにおいて長期的な形成的介入を行い、「拡張する学校」モデルを具現化する典型的事例を創造しようとするものである。理論的・方法論的・実践的研究を三位一体的に推進しようとしている点に特徴がある。
本研究が構築を目指す「拡張する学校」は、ポスト資本主義など来るべき社会にマッチした学校モデルでもある。エージェンシー概念を教育研究の理論的・方法論的枠組みに組み込むなど理論的・方法論的・実践的研究を三位一体で推進し、学問的パラダイムの刷新も同時に遂行しようとする意欲的な研究で、長期的介入を行うフィールド調査を通し、形成的介入の原理等が剔出されれば、通常の教育実践にも資する高い成果が期待できる。