研究課題
基盤研究(A)
応募者は、リゾリン脂質メディエーター分子とそのGPCR受容体の解析、アゴニスト・アンタゴニストの開発などに関して非常に多くの優れた実績を有している。本研究では、LPA、LysoPSの受容体が免疫細胞特異的に発現していることに着目し、免疫応答におけるリゾリン脂質メディエーターの役割を解明し、免疫制御機能を有する新たな医薬品開発につなげようとする研究である。
受容体や産生酵素のノックアウトマウスの表現型解析に加え、応募者が独自に開発したリゾリン脂質検出技術、受容体活性化検出技術を用いることで、これらの発現細胞の動態を解析する点で独創性が高く、分子レベルから個体レベルまでのさまざまな階層での知見が期待できる。また、受容体作動薬・拮抗薬の開発についても積極的に取り組んでおり、オリジナリティーの高い創薬的な展開も十分に期待できる。