研究課題/領域番号 |
22K00092
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐藤 嘉幸 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (90420075)
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研究分担者 |
箱田 徹 天理大学, 人間学部, 准教授 (40570156)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | ミシェル・フーコー / 監獄情報グループ / フランス現代思想 / 思想史 / 社会理論 |
研究実績の概要 |
今年度は、二つのプロジェクトを並行的に進めた。 1)監獄情報グループが編纂した小冊子『耐え難いもの』の翻訳を、箱田徹、上尾真道との翻訳グループで進行している。2024年度中には翻訳を完成させ、刊行予定。2)監獄情報グループに関わっていたアルチュセール=ラカン派「エピステモロジー・サークル」が、監獄情報グループ以前の1969年まで刊行していた『分析手帖』の翻訳を、坂本尚志らとの翻訳グループで進行している。2024年度中には翻訳を完成させ、刊行予定。これらの翻訳刊行によって、1968年前後のフランス思想のこれまで知られていなかった社会理論的側面、科学認識論的側面が明らかになるはずである。 これに加えて、「フーコー研究フォーラム」をプラットフォームとして、以下の公開研究会を行った。 1)Yoshiyuki Sato, Power and Resistance: Foucault, Deleuze, Derrida, Althusser 公開書評会(2023年4月30日、オンライン、発表者:宮崎裕助、柵瀨宏平、応答者:佐藤嘉幸)。2)市田良彦『フーコーの〈哲学〉:真理の政治史へ』公開書評会(2023年10月14日、京都大学、発表者:王寺賢太、柵瀨宏平、小泉義之、応答者:市田良彦)。3)廣瀬純『新空位時代の政治哲学』をめぐって(2023年11月18日、オンライン、発表者:廣瀬純、佐藤嘉幸、箱田徹)。4)ギヨーム・ルブラン『カンギレム『正常と病理』を読む 生命と規範の哲学』公開書評会(2023年11月25日、オンライン、発表者:坂本尚志、近藤和敬、田中祐理子)。5)ジャック・ランシエール『文学の政治』公開合評会(2023年12月23日、オンライン、森本淳生、熊谷謙介、鈴木亘、市田良彦)。これらの研究会については、録画や記録を公開することで、研究成果を広く社会に還元している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は、おおむね計画通りのペースで進行している。
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今後の研究の推進方策 |
1)監獄情報グループが編纂した小冊子『耐え難いもの』の翻訳を、2024年度中には翻訳を完成させ、刊行予定。 2)監獄情報グループに関わっていたアルチュセール=ラカン派「エピステモロジー・サークル」が、監獄情報グループ以前の1969年まで刊行していた『分析手帖』の翻訳を、2024年度中には翻訳を完成させ、刊行予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度に『耐え難いもの』翻訳出版を予定しており、残額はそのために使用する。
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