研究課題/領域番号 |
22K00730
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研究機関 | 豊田工業高等専門学校 |
研究代表者 |
市川 裕理 豊田工業高等専門学校, 一般学科, 准教授 (50782596)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 適切性 / 協働対話 / CAF / CLIL |
研究実績の概要 |
本研究は、英語授業におけるグループワーク(話し合い)に注目し、協働対話による言語理解の深まりと言語使用の更新について、ランゲージングを用いて分析・考察することを目的とする。本年度は、英語スピーチを最終プロダクトとした実践において、原稿修正のための話し合いの目的として、英語表現の正確性、流暢性、または適切性を模索する3群を設定した場合、プロダクション(発表原稿)のCAFと適切性にはどのような影響があるのかを明らかにした。学習者は協働対話の目的に応じて話し合いを行っており、原稿修正の内容に影響を及ぼしていた。特に正確性と流暢性については、協働対話の目的がプロダクションに影響を与えており、正確性群は他の2群と比較して英語表現の正確性が一番高くなり、同様に流暢性群については他の2群と比較して産出量が一番大きくなった。適切性についてはeticな観点からの評価に違いは見られなかったが、emicな観点での内容の適切性の評価については、適切性を協働対話の目的とした群の評価が高くなった。また、学習者は原稿を評価するときに内容に焦点を当てており、読み応えのある内容を求めていることがわかった。言語能力の向上と内容の充実を図るためにはCLIL(内容言語統合型学習)のような授業方法が求められる。このことについて、CLILを言語学習の方法として採用しているオランダでの教育を視察し、多言語多文化社会で共生するための教育実践について現地教員と議論した。これらの成果については、学会発表や論文発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度はコロナ禍により他校での調査が制限されたが、本年度は協働対話とプロダクションの関連について実践と分析を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
協働対話におけるランゲージングの質と量と実際のプロダクションについて分析を行い、適切性という側面から両者の関連を明らかにした。次年度は英文作成における機械翻訳や生成系AIの活用、発達段階の違いによる協働対話とプロダクションの相違点について検証する。それらをまとめて研究の総括とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
オンライン学会があり、予定していた支出が生じなかった。次年度において、海外出張と国内出張を計画している。
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