研究課題/領域番号 |
22K00833
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
増田 将伸 京都産業大学, 共通教育推進機構, 准教授 (90460998)
|
研究分担者 |
早野 薫 日本女子大学, 文学部, 准教授 (20647143)
遠藤 智子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (40724422)
黒嶋 智美 玉川大学, ELFセンター, 准教授 (50714002)
横森 大輔 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (90723990)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | グループワーク / 会話分析 / 認識性 / 意見の不一致 / 英語学習 |
研究実績の概要 |
前年度に引き続き、各自がデータを整備しつつ分析を深化させた。今年度から坂尾結衣(京都大学大学院)を研究協力者に加えた。上半期は国際学会(International Pragmatic Conference, International Conference on Conversation Analysis)に参加し、発表1件を行うとともに最先端の研究動向にふれた。9月にはセミクローズドでワークショップ「外国語学習場面の会話分析」を開催し、本研究メンバーと外国語場面の会話分析に長けた先進研究者3名で議論・交流の場を持つことができた。3月にはEMCA研究会のテーマセッション「授業・教育実践のEMCA研究」に参加し、EMCA研究が授業・教育実践を明らかにし、実践に貢献する可能性について議論した。 メンバーの研究成果は上記ワークショップおよび内部会合5回で検討し、それを基に下半期にコミュニケーション研究・英語教育・応用言語学関係の国内学会で発表3件を行って関連研究者と議論することができた。研究主題としては、相手の理解可能性への配慮、理解のトラブルや解答の不一致への対処、言語面の支援を行う権限と母語話者性の関係、白板等の教具の活用などを扱い、前年度からさらに分析の幅を広げることができた。今年度は研究成果を論文にまでまとめることはできなかったが、次年度の国内学会発表1件が採択決定しているなど、次年度に展開可能な基盤をある程度築くことはできたので、次年度にさらに発展させていきたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国際学会やワークショップを通じて研究知見や交流を得ることができ、扱う研究主題の幅を広げて次年度以降に展開できる研究基盤をある程度築くことができた。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究メンバーで議論を重ね、研究期間後半のシンポジウム開催や国際学会発表に向けて研究を洗練させていく。あわせて、分析に基づいて考案した学習活動のデザインを教育現場で試行し、検討を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
出張について予定や利用財源の変更があり、また一部で新規データの書き起こしより既有データの分析深化を優先することに変更したため次年度使用額が生じた。これは翌年度の書き起こしや、為替レートや物価上昇の影響により増加が見込まれる洋書購入費に充てる。
|