• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

操作変数を用いない費用関数の推定

研究課題

研究課題/領域番号 22K01481
研究機関城西国際大学

研究代表者

鈴木 広人  城西国際大学, 経営情報学部, 准教授 (10434375)

研究分担者 今井 晋  北海道大学, 公共政策学連携研究部, 教授 (10796494)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード費用関数 / 操作変数
研究実績の概要

費用関数の推定モデルを構築するため、研究を進めてきた。その成果を、北海道大学において報告を行った。
今井晋, Neelam Jain, 鈴木広人, 谷口みゆき:“Estimation of Cost Functions of Differentiated Product Models without Instruments”,北大近経セミナー(北海道大学)(2022)
ただし、提案モデル検証のため、現在モンテカルロシミュレーションを行っているものの、需要関数のパラメータ推定において適切なパラメータ推定が行えていないことが判明し、早急にモデルの修正が必要であることが明らかとなった。そのため、2022年12月24日から12月28日に北海道大学において推定法についてディスカッションを行った。まず、シミュレーションのためのプログラムを確認したところ、プログラム自体には問題が無いことが明らかになった。そこでモデルを確認したところ、需要関数のパラメータ推定において需要ショックと価格、製品属性との間に内生性の問題が生じていることが明らかとなった。そのため、内生性の問題を解消する操作変数の導入を検討したが、単純な方法ではそのような内生性を解消可能な変数が見受けられないこと、さらには何らかの操作変数を用いた場合においても、内生性の問題を解消可能か否か確認できないことから、操作変数を複数組み合わせることによって、その問題を解消できそうであることを発見した。そのアイデアを元に、出張後に研究を重ね、上記の内生性問題を解消可能なモデルを開発しつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

推定における内生性の問題が発見されたことから、そのモデル構築に現在取り組んでいる。したがって、実データを用いた実証には取り組めていないものの、内生性の問題を解消しないことには実証には取り掛かることができないため、早急に内生性の問題を解消可能な推定法法の確立を急いでいる。

今後の研究の推進方策

8月にイタリア、ローマで開催される学会において、内生性の問題を解消可能な推定モデルを報告する予定である。まずは8月までに推定モデルの構築、モンテカルロシミュレーションにより内生性の問題が解消可能であることを示す予定である。その後は、実データを用いた実証を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2022年度は主にコロナ禍のため海外の学会に参加することができず、また、推定において内生性の問題が発見されたことから、その解決のために研究を進めてきた。2023年度はイタリアで開催される学会での研究報告、実証に向けた高性能PCの購入を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Estimation of Cost Functions of Differentiated Product Models without Instruments2022

    • 著者名/発表者名
      今井晋, Neelam Jain, 鈴木広人, 谷口みゆき
    • 学会等名
      北大近経セミナー(北海道大学)

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi