研究課題/領域番号 |
22K02371
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
山下 絢 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (80614205)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 教育政策 / ICT |
研究実績の概要 |
小中学校におけるICTの活用実態に関する論考(「学習指導におけるICT活用の現状と展望」)を発表した。この論考では、国立教育政策研究所が主体となって、全国の小中学校の校長を対象に行われたアンケート調査をもとに、学習指導におけるICTの活用の実態と課題について定量的に検討を行った。得られた主たる知見は、以下の3点である。第1は、最も活用されていた学習指導におけるICTツールは、授業中では学習支援クラウドであり、授業外の放課後学習や家庭学習では、デジタルドリルであった。授業中におけるICTが活用される背景は、教員がICTを活用した授業準備の時間確保を確保すること、授業関連の校務支援でのICTの活用、校長の在勤年数、公正的平等観(教員の授業内時間)、公正的平等観(教員の授業外時間)であった。第2は、放課後学習においてICTが活用される背景は、授業関連の校務支援でICTを活用していることであり、家庭学習においてICTを活用する確率の違いとなる背景は、授業関連の校務支援でICTを活用していること、住民の大学・大学院卒業率の割合であった。第3は、社会経済的に困難な家庭環境にある児童生徒を支援することが、「かなりできている」と回答している場合とそれ以外の相違の背景は、教員が児童生徒と向き合う時間の確保ができていることであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1)分担執筆として、論文(書籍所収論文)を刊行できた。 (2)実証を可能にするデータセットの用意ができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案」(2021年4月施行)において、少人数学級とともにその効果検証が求められている、外部人材活用の効果検証(児童生徒の学力および心理的側面)を進めていく。既に、データセットの用意はできており、データ分析を進め、研究成果の発表を目標とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
購入予定の図書が、図書館に所蔵されていたため、購入不要であったため。次年度の図書購入費用に充当予定。
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