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2022 年度 実施状況報告書

ワイル亜群を用いた一般化された量子群の表現論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K03225
研究機関富山大学

研究代表者

山根 宏之  富山大学, 学術研究部理学系, 教授 (10230517)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードホップ代数 / リースーパー代数 / ワイル亜群 / 一般化された量子群 / ハミルトン閉路
研究実績の概要

Kを体とする。ホップ代数Hとは、代数の群の公理を代数的に拡張した概念である。ホップ代数は環であるが体K上のベクトル空間でもあるので結合的K代数である。さらに、その双対の構造も代数的な構造が入り、それはテンソル積H\otimes Hの構造を通して公理化されている。HをK上のホップ代数とする。H\otimes Hの元Rを(小さな)R-行列とする。そのようなRを用いてHに別のホップ代数の構造を入れることが出来る。それをホップ代数のねじれ化という。Hが有限次元のときはRは有限和で表せるので、ねじれ化の操作は数学的に問題は生じない。しかし、Hが無限次元でRが(仮想的には)無限和であるときは、その無限和を正当化するために、Hを修正する必要がある。ホップ代数である量子群U_qのときには、U_qのh-進位相の下での完備化であるドリンフェルドのh-進位相的量子群U_hを考えることによってねじれ化は数学的に意味を持つ。またU_q自身のウェイトに対する位相を考えてねじれ化を数学的に意味を持たせることも知られている。本研究ではUqの多変数化の拡張である一般化された量子群U(\chi)に対してウェイトに対する位相を考えてねじれ化を研究した。とくにU(\chi)がアフィンA^(1)_1型のときのU(\chi)の普遍R-行列の構成のためにそれを研究した。応用のためにU(\chi)のウェイトに対する位相およびh-進位相を同時に考える必要がある。
U(\chi)にはWeyl亜群が構造が付随している。大学院修士課程の学生と共同でU(\chi)に付随していないWeyl亜群のケーレーグラフのハミルトン閉路の研究を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

主にA_1^{(1)}型量子群の普遍R行列を構成しようとしているが、大変計算が複雑で時間がかかかっている。しかしながら一般化された量子群に付随しないWeyl亜群のハミルトン閉路の研究におおいな進展があった。

今後の研究の推進方策

A_1^{(1)}型量子群の普遍R行列を構成についての研究を進める。Weyl亜群のケーレーグラフの隣接行列の固有値の研究に着手する。一般化された量子群にふずいしないWeyl亜群のハミルトン閉路に関するプレプリントを作成する。

次年度使用額が生じた理由

2022年度に購入予定だったノートパソコンを、2023年度に購入するためその費用として使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] On generators and defining relations of quantum e superalgebra Uq({\hat{sl}}_{m|n})2022

    • 著者名/発表者名
      Lin Hongda、Yamane Hiroyuki、Zhang Honglian
    • 雑誌名

      Journal of Algebra and Its Applications

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1142/S021949882450021X

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] スーパー量子群の普遍 R 行列について2022

    • 著者名/発表者名
      山根 宏之
    • 学会等名
      Toyama Workshop on Quantum Groups and Related Topics
  • [学会発表] Hamiltonian cycles for Weyl groupoids2022

    • 著者名/発表者名
      山根 宏之
    • 学会等名
      組合せ論的表現論における最近の展開
  • [備考] Hiroyuki Yamane Homepage

    • URL

      http://www3.u-toyama.ac.jp/hiroyuki/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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