研究課題/領域番号 |
22K07046
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研究機関 | 神戸常盤大学 |
研究代表者 |
鈴木 高史 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (70305530)
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研究分担者 |
溝越 祐志 神戸常盤大学, 保健科学部, 講師 (50736163)
川田 均 長崎大学, 熱帯医学研究所, 客員研究員 (80363480)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 電位感受性ナトリウムチャネル / ピレスロイド剤 / 変異 / 疾病媒介蚊 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は疾病媒介蚊の電位感受性Na+チャンネル(VSSC)分子のプロファイルをin vitro培養細胞で解析可能なシステムを作製し、これ用いてNa+チャンネル分子の各種変異導入によるピレスロイド剤に対する感受性変化と、同変異を有する蚊のピレスロイド剤への抵抗性変化との比較・相関解析を行うことにより、蚊を用いない簡便かつ迅速な新規in vitro殺虫成分スクリーニングシステムの基盤確立を行うことである。
本年度はCHO-K1細胞にattP-attBのシステムでゲノム上に効率的に導入するシステムを構築した。CHO-K1細胞に導入したVSSC分子の発現量をモニターするためにVSSC分子に対するペプチド抗体作製を行ったが、本抗体の特異性に問題があり、解析を進めることができなかった。そこで新たにPA-tag融合VSSC分子発現系の作製を行った。その結果、抗PA-tag抗体で発現量のモニターを行う事が可能となった。
ベトナムNyah Tran採集のネッタイシマカコロニーより、L982W100%ホモ系、F1534C100%ホモ系統、それぞれのヘテロ系統の作製を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CHO-K1細胞に導入したVSSC分子の発現量をモニターするために作製したVSSC分子のペプチド抗体が反応しなかったため、タグを融合させたVSSC分子を発現することにし、そのコンストラクションに時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
PA-tag融合VSSC分子発現系が完成したので、この細胞でアッセイを進めていく。またVSSC分子発現細胞の中で、VSSC分子が正常に機能している(阻害剤解析に使用可能な)細胞を選択する方法を確立する。
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次年度使用額が生じた理由 |
VSSC分子発現細胞の中で、VSSC分子が正常に機能している(阻害剤解析に使用可能な)細胞を選択する方法確立のために様々な検討を行った。このため本年度は必要備品の選定に至らなかったため。
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