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2022 年度 実施状況報告書

PPARαをターゲットとしたリンパ球代謝リモデリングによる自己免疫疾患制御

研究課題

研究課題/領域番号 22K08562
研究機関大阪大学

研究代表者

水井 理之  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30423106)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードTh17 / グルタミン / 脂肪酸酸化 / 自己免疫 / PPARa
研究実績の概要

選択的PPARaモジュレーターのペマフィブラートは実験的自己免疫性脳脊髄炎を軽減することを見出していたが、本薬剤が直接的にTリンパ球に作用し、Th17/Tregバランスに影響を与えることにより、自己免疫反応を抑制的に調節しうることが明らかになった。特に、ペマフィブラート投与下において、Th17細胞の脂肪酸酸化が亢進することにより、Th17細胞に重要な代謝経路であるグルタミン代謝が抑制され、分化や機能が抑制されていることがわかった。エネルギー代謝については、フラックスアナライザーを用いることにより、ペマフィブラート投与によるATP産生能は通常と不変であるが、脂肪酸代謝が亢進しグルタミン代謝が低下している状態であり、Th17細胞の代謝が変化していることが確認された。これに対し、同じフィブラート系薬剤のフェノフィブラートは、脂肪酸代謝は上昇するが、解糖系も強く抑制され、細胞生存率が著明に減少していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の仮説の予想通りの結果が得られており、研究は順調に進行している。

今後の研究の推進方策

現在は、どのようにしてグルタミン代謝経路が抑制されるのかを引き続き検討している。まず、RNAseqを用いてペマフィブラートよる遺伝子発現変化を網羅的に解析し、代謝関連遺伝子発現変動を検索する。そのうえで上がってきた候補遺伝子について確認を行い、メカニズムを明らかにする予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が予定通り遂行できず、年度内に執行できなかっため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] A selective PPARa modulator-mediated metabolic manipulation ameliorates autoimmunity by limiting glutaminolysis in Th17 cells2022

    • 著者名/発表者名
      増山慧、水井理之、森田将史、奥野龍禎、猪阪善隆
    • 学会等名
      日本免疫学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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