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2022 年度 実施状況報告書

循環DNA,DNAseバランスからみた術後感染症およびその腫瘍学的予後悪化予測

研究課題

研究課題/領域番号 22K08762
研究機関日本医科大学

研究代表者

松田 明久  日本医科大学, 医学部, 講師 (00366741)

研究分担者 山田 岳史  日本医科大学, 医学部, 准教授 (50307948)
松谷 毅  日本医科大学, 医学部, 准教授 (50366712)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード循環DNA / 消化器癌
研究実績の概要

本年度は消化器手術(主に大腸癌)症例を対象に周術期の血液サンプル収集、循環DNA抽出、LINE-1 geneのlong-fragment (lf) DNA (266bp)、short-fragment (sf) DNA (96bp)を定量的PCRにて測定した。lf DNAは主に腫瘍細胞のネクローシス由来であり、sf DNAは正常細胞のアポトーシス由来とされており、lf DNA/sf DNA比は腫瘍特異的循環DNA(circulating tumor DNAの代替)および重要な炎症性メディエーターであるdamage-associated molecular pattern (DAMPs)の量と強く関係することが知られている。閉塞性大腸癌に対する大腸ステント留置は、ステントによる腫瘍への機械的刺激から腫瘍学的予後の悪化が危惧されているが、ステント留置後のlf DNA/sf DNA比はステント留置1および14日目に上昇を認めた。前者は腫瘍細胞のネクローシス由来、後者は腫瘍細胞の2次性ネクローシス由来と考えられ、本結果からステント留置から手術までの腫瘍学的至適待機期間の解明に繋がる可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

循環DNAに関わる測定系は確立できているが、本研究で重要な位置付けとなる周術期血液でのNETs (Neutrophil Extracelluar Traps)の測定が安定しておらず、改良が必要であるため。

今後の研究の推進方策

消化器手術症例の血液サンプル収集を継続し、NETs測定系の確立を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

本年度使用した循環DNA関連用消耗品は研究室所有分を使用したため。次年度は予定していた循環DNA関連用消耗品、免疫染色用消耗品の購入使用を予定している。

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公開日: 2023-12-25  

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