研究課題/領域番号 |
22K08957
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河村 愛 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10838923)
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研究分担者 |
河村 拓史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (60839398)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 疾患特異的iPS細胞 / 心筋症 |
研究実績の概要 |
遺伝性疾患として頻度の高い肥大型心筋症において、遺伝子変異が明らかになっている患者から疾患特異的iPS細胞を作製し、原因遺伝子変異と病態発症のメカニズムを明らかにすることを目的としている。 本年度は、肥大型心筋症の原因遺伝子の中でも頻度の高いMYBPC3変異を有する肥大型心筋症患者1症例のiPS細胞にゲノム編集を行い、コントロール細胞の作製を行った。本患者は遺伝子変異をHeteroで有するため、変異を修復した変異修復株と変異をさらに挿入したホモ変異株を作製した。得られたゲノム編集株の細胞形態、未分化能、核型に異常がないことを確認し、さらに心筋分化誘導を行った。樹立株の中からiPS細胞の品質・心筋分化能ともに良好な株を選択し、今後の解析に使用する株を決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
肥大型心筋症患者由来の疾患特異的iPS細胞にゲノム編集を行い、変異遺伝子による影響を検討するうえでコントロール細胞となるゲノム編集株の樹立に成功したため。
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今後の研究の推進方策 |
遺伝子変異を有する心疾患特異的iPS細胞と遺伝子変異をゲノム編集により修復した変異修復iPS細胞、変異を追加で挿入したホモ変異iPS細胞を心筋分化誘導し、心筋細胞の形態解析や収縮特性を含む心筋機能解析を行うことにより、変異遺伝子による表現型の違いについて検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は心疾患特異的iPS細胞、変異修復iPS細胞、ホモ変異iPS細胞の樹立を行っており、まだ心筋機能解析の途中のため次年度使用が生じた。次年度は樹立したiPS細胞を用いて心筋機能解析を行う。
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