研究課題/領域番号 |
22K09120
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
錦見 満曉 広島大学, 病院(医), 助教 (00816118)
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研究分担者 |
志馬 伸朗 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (00260795)
高橋 邦彦 東京医科歯科大学, M&Dデータ科学センター, 教授 (50323259)
大下 慎一郎 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (50508132)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ARDS |
研究実績の概要 |
本研究課題のために、ECMO管理を必要とした超重症急性呼吸不全患者の全国多施設胸部CT画像データベース (J-CARVE registry: https://www.ace-registry.net) のプラットホームを構築した。このデータベースはECMO管理を必要とした超重症呼吸不全患者の胸部CT画像および、年齢や性別などの患者基本情報、ECMO管理中の詳細な臨床情報、生命予後に関するデータを含む。 プラットホームの構築後、日本救急医学会のバックアップを得て、データベースの参加施設の公募をおこなった。最終的に日本のECMO管理に習熟した24施設がJ-CARVE registryに参加することが決定し、およそ700人の患者データを収集することができた。 今後このデータベースを利用して型分類をおこなうAIアルゴリズムの開発を目指す。
また、データベースの構築と並行して、本研究課題の前段階として、ECMO管理を必要とした超重症急性呼吸不全患者の胸部CT画像所見に関する研究を行なった。具体的には、当初より研究計画に賛同していただいていた4施設の胸部CT画像 およそ150人分のデータを利用して、ECMO管理開始時における超重症急性呼吸不全患者の胸部CT画像の肺の陰影の読影所見と生命予後ならびにECMO管理期間との関係に関する研究を行った。その研究成果は国際学術誌 Respiratory Researchにて公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では2022年度においては、"データベースプラットホームの構築"ならびに"データベースの参加施設の公募"が予定されていた。予定通りデータベースのプラットホームの構築は完了し、参加施設の公募も完了した。 今後構築したデータベースを利用して画像解析のアルゴリズムの作成を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
開発したデータベースを利用して型分類をするアルゴリズムの開発を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定よりも安価にデータベースのプラットホームを構築できたため令和4年度残額が発生した。残額は並行して行なっているAIアルゴリズムの開発をよりよいものに改良するために、または、データベースのアップデートに使用する予定である。
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