研究課題/領域番号 |
22K09550
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山田 有紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20588537)
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研究分担者 |
三宅 龍太 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (20866008) [辞退]
山中 彰一郎 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30866009)
小林 浩 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (40178330)
川口 龍二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382289)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | TFPI2 / 卵巣癌 / がん関連血栓症 |
研究実績の概要 |
卵巣腫瘍中の血清・内容液を測定したところ、卵巣癌・良性卵巣腫瘍ともTFPI1とTFPI2には相関関係は認めなかった。卵巣癌では明細胞癌で腫瘍内容液、血清とも高値となる傾向になった。 この血清と内容液を測定した卵巣腫瘍症例に関して、TFPI2値が①血清高・内容液高 ②血清高・内容液低 ③血清低・内容液高 ④血清高・内容液低 の4グループに分類した。これらの症例に関して、現在腫瘍組織のTFPI2発現をみるため免疫染色を実施した。今後解析予定である。また婦人科悪性腫瘍患者で、血漿を前向きに採取した107例に関して、現在血漿中TFPI1・TFPI2の値を測定している。その他、がん関連血栓症にかかわる凝固因子に関しても、網羅的に測定中である。
また保管検体110症例を用いてTFPI1・TFPI2を測定し、すでに測定されているDダイマーとも比較をおこなった。TFPI1・TFPI2には緩やかな相関があったが、TFPI1とDダイマーに相関はなかった。VTEの有無で比較すると、TFPI2・Dダイマーには有意差を認めたが、TFPI1では有意差は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前向き検体の収集に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
免疫染色と凝固因子測定は現在進行中であり、今後はデータ解析にうつる。前向き検体に関する臨床データは収集すみであり、データの検証・解析にはスムーズに移行できる。
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次年度使用額が生じた理由 |
前向き検体の測定が次年度におこなうことになったため、そのための消耗品代を翌年に繰り越した。
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