研究課題/領域番号 |
22K09594
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平松 宏祐 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (10650591)
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研究分担者 |
上田 豊 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10346215)
中川 慧 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30650593)
角田 守 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (30923031)
小林 栄仁 大分大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50614773)
三好 愛 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50880712) [辞退]
木村 敏啓 大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (90584524)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 卵巣癌 |
研究実績の概要 |
① LSRのリガンドの同定 高脂肪食マウスの血清と通常食マウスの血清を用いたメタボローム解析により、高脂肪食マウス血清中でコレステロール、オレイン酸、アラキドン酸がより高濃度に同定された。昨年度はオレイン酸とアラキドン酸がLSR陽性卵巣癌細胞株の増殖を有意に促進したが、オレイン酸では実験系の不安定性により再現性が得られないことが多いが、コレステロールとアラキドン酸は再現性を確認した。続いてコレステロールとアラキドン酸をLSR陽性卵巣がん細胞株担癌マウスにそれぞれ投与すると、有意に腫瘍増殖が促進された。以上よりこの二つの脂質分子はLSRのリガンドである可能性がある。
② LSRの下流の探索、下流経路活性化の条件の探索 LSRのリガンド候補であるコレステロールはMAPK経路の活性化を、アラキドン酸はMAPK経路の他Akt経路も活性化することが判明した。特にアラキドン酸はミトコンドリアのβ酸化を促進することからβ酸化の促進→TCAサイクル→電子伝達系/ATP産生の増加→細胞内Ca濃度上昇→MAPK経路の活性化を誘導している可能性が高い。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
抗LSR抗体投与による阻害実験がまだ実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
上記脂質分子による活性化経路が明らかなとなってきたため、この経路を抗LSR抗体で阻害できるかをin vitroで検証する。またin vivoでも抗LSR LSR抗体による腫瘍増殖抑制効果を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度も引き続き物品購入を行う予定であるため、少額の残高は使い切らず繰り越しとした。
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