研究課題/領域番号 |
22K10538
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
瀧口 徹 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 教授 (80115047)
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研究分担者 |
鈴木 健司 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 教授 (00303123)
木下 直彦 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 教授 (50734232)
石上 和男 新潟医療福祉大学, 医療経営管理学部, 教授 (60092665)
Huffman Jeffrey 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (70611242)
西川 薫 群馬パース大学, 看護学部, 教授 (90420702)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 公衆衛生的対策 / 特殊予防法 / ヘルスリテラシー / 新型コロナウイルスワクチン / 子宮頸がんワクチン / 水道水フッ素化 / 情報鎖国 / パンデミック感染 |
研究実績の概要 |
本研究は調査対象項目が①新型コロナウイルスワクチン、②子宮頸がんワクチン、③水道水フッ化物添加(う蝕の公衆衛生的予防法、の3項目であり、調査対象国が日本、英国、豪州、フランス、ドイツの5か国の老若男女のヘルスリテラシー度を比較することを目的とした国際調査である。調査は日本はメルリンクス社、外国4か国は豪州に本部があるCINT社に依頼して2023年度中にそれぞれ調査回収は終了した。現在、データ値のクリーニング作業中である。本研究が対象にした①、②、③の公衆衛生的予防手段はいずれも第一次予防のうち、特殊予防に属するものでいずれも国家が公的機関や学会、臨床医団体の支援を受けて広報し、国民の理解のもと実施しなければ実現しない方法である。またいわゆる反対運動等の根強い市民運動が惹起されることもある。調査に先立つ事前の情報では、これらのパワーバランスが各国で大きく異なっいている場合と違いがすくない場合があると考えられた。この点を専門機関、専門団体の姿勢、公衆衛生状態、医療保健の状況および国民のヘルスリテラシーの違いによって格差を説明するための解析が最終年度の予定である。これによって①、②、③それおぞれの今後の展開への指針や、そのほかの公衆衛生施策のプログラミングの構築の必須要素を明らかにしていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
が①新型コロナウイルスワクチン、②子宮頸がんワクチン、③水道水フッ化物添加(う蝕の公衆衛生的予防法、の3項目であり、調査対象国が日本、英国、豪州、フランス、ドイツの5か国の老若男女のヘルスリテラシー度の評価であるため、当初回収率や無回答が多数でることを危惧したが、依頼した日本と豪州の調査会社の経験が豊富なことに助けられて無事回収が出来た。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度に入りデータクリーニング中であり、秋ごろを目途に結果図表が完成する予定である。日本、豪州、英国、フランス、ドイツの5か国間で3つの公衆衛生的施策に対するヘルスリテラシー度のおおきな違いで出てくると予想される。課題としては国家間格差の背景、要因をどう分析していくかである。わかりやすい仮説としては最大要因は厚生行政主管省の姿勢、国民のヘルスリテラシー度の違い、メディアの報道姿勢等が重要と予測している。
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次年度使用額が生じた理由 |
日本の調査会社には既に経費を支払ったが、豪州のCINT社はデータの細部についてのやり取り等が2023年度中続いたため支払いが2024年上半期にずれ込んため。
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