研究課題/領域番号 |
22K10744
|
研究機関 | 茨城キリスト教大学 |
研究代表者 |
中村 裕美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 教授 (60381464)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 特定看護師 / コンピテンシー / 周麻酔期 |
研究実績の概要 |
【研究目的】本研究は、術中麻酔管理領域パッケージの研修を修了した特定看護師(以下、周麻酔期特定看護師とする)のコンピテンシーと特定行為実践のアウトカムを明らかにし、周術期における実践モデルの構築を目的とする。 【研究方法】周麻酔期特定看護師のコンピテンシーと特定行為実践のアウトカムを明確にするために、半構造化面接を実施し、面接内容は、対象者の同意を得て録音、逐語録にする。データ分析は,Krippendorffの内容分析手法を用いコード化、カテゴリ化を質的帰納的に行う。 【結果】2023年8月に大学の倫理審査委員会より承認を得たのちに、10月から12月に7施設に郵送にて研究協力依頼をした。そのうち4施設より研究協力の同意が得られた。その後、施設に所属する周麻酔期特定看護師から研究対象者を2名選定いただき、研究協力依頼文書を渡していただいた。該当する8名のうち1人の研究対象者よりインタビューの同意が得られ、1回(60分)の半構造化面接を実施した。実施場所はオンライン(ZOOM)で、インタビューガイドをもとに「周麻酔期特定看護師として自分の役割をどのように考えているか」「その役割を果たすためにどのような行動をとっているか」「手術や麻酔に関連する合併症のリスクアセスメントをいつ・どのように行ったか」「予測した合併症を予防できたか」について語ってもらった。また、調査票に属性を記入していただき、同意書と共に研究者に郵送してもらった。インタビューデータは逐語録にし、個別分析をした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究倫理審査承認が8月であり、活動開始が遅くなった。10月より病院への研究依頼を進め、4施設の施設長・看護部長より研究同意が得られた。施設によっては院内の倫理審査を受審する必要があり、研究対象者への研究協力の依頼時期が12月以降から年度末になってしまった。研究対象者が多忙のため1名以外から研究同意が得られなかったと推測される。
|
今後の研究の推進方策 |
新年度の6月以降に再度研究対象者を募り、データ収集を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度も継続して研究対象者へのインタビューによるデータ収集をすすめるため、ZOOMの利用料、インタビュー謝礼が必要である。また、インタビューデータは業者に逐語録作成を依頼するために、謝金が必要である。
|