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2022 年度 実施状況報告書

急性・重症患者の回復を看る新評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K10800
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

中村 美鈴  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10320772)

研究分担者 明石 惠子  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (20231805)
眞鍋 雅史  嘉悦大学, 経営経済学部, 教授 (20537071)
宇都宮 明美  関西医科大学, 看護学部, 教授 (80611251)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード急性・重症患者 / 回復の評価 / 看護実践モデル
研究実績の概要

重症ケアの場で活用される主な評価指標は,Donabedian Modelを応用したものが多い(前
掲)。現状では,表1のStraructure, Process, Outcomeに即して,人工呼吸器装着日数,再挿管率,合併症の発症率などについて治療の効果として医学的な指標を臨床で用いて,患者の容態・状態を評価される場合が大半である。
しかしながら,急性・重症患者の治療を行う重症ケアの場では,患者に対して集中的,かつ多角的なアプローチがなされ,生命維持と身体の回復はもちろんのこと,精神面での回復が重要視される中,看護師の果たす役割,存在意義は大きいと考える。
ところが,そのアウトカムは,繰り返しとなるが人工呼吸器装着日数,再挿管率,合併症の発症率など治療の効果として評価されるのが実情である。クリティカルケア看護のアウトカムとして示される看護学的指標の創出は,今のところ皆無であり、早急の課題である。
そのため,本研究課題の継続的探究により,看護ケアによる患者の前向きな変化,いわゆる回復の度合いをアウトカムとして評価できる指標が必要と考えた。当該看護実践モデルは、COVID-19の事例でも当てはまり、COVID-19や次のパンデミックの際にも重要で意義深い示唆が得られる。
2022年度は、倫理申請をするために、回復を観るための項目案を分担並びに連携研究者連携研究者と共に作成した。この案をもって、倫理員会に申請をして承認を得る予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

倫理申請をするために、回復を観るための項目案を作成した。この案をもって、倫理員会に申請をして承認を得る予定である。

今後の研究の推進方策

倫理委員会の承認を得た後は、本研究では、国内外の急性・重症患者の回復に関する先行研究から、回復を看る評価に関する内容を抽出し、指標指標の原案を文献検討により作成する。この評価指標の適切性について、デルファイ法の手法を用いて2回の質問紙票調査により調査を進めていく。質問票調査の回答所要時間は20分程度である。

次年度使用額が生じた理由

研究活動は進行していたが、研究分担者との会議はオンラインでできたこと、予定していた学会等に参加できなかったことなが理由である。

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公開日: 2023-12-25  

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