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2022 年度 実施状況報告書

高齢者へのACP実践に向けた診療所看護師教育プログラムの開発とその効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K11117
研究機関富山県立大学

研究代表者

木谷 尚美  富山県立大学, 看護学部, 准教授 (50350806)

研究分担者 伊藤 裕佳  富山県立大学, 看護学部, 講師 (40405064)
青柳 寿弥  富山県立大学, 看護学部, 講師 (40622816)
竹内 登美子  富山県立大学, 看護学部, 教授 (40248860)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード診療所看護師 / アドバンスケア・プランニング / 教育プログラム / 評価 / 老年看護
研究実績の概要

本研究の目的は,診療所(クリニックや医院)に勤務する看護師(以下,診療所看護師)が高齢者にアドバンスケア・プランニング(以下ACP)を実践するための看護教育プログラムの開発とその効果検証である。第一段階として,診療所看護師へのアンケート調査を実施し,ACPへの関わりの実態を把握した。調査内容は,基本属性(年齢,性別,看護経験年数,診療所での経験年数,教育歴,取得資格,現在の職場を希望した理由,勤務形態),ACPへの関わりの有無と内容,学習の経験,診療所看護師がACPを行うことに対する思いである。その結果,診療所看護師の多くが高齢者へのACP実践が必要であると考えているが,「知識がない」「診療業務に忙しく時間がない」「医師の裁量が大きく看護師のできることには限界がある」等,実施するうえでの課題が明らかになった。さらに,日頃から地域高齢者の意思決定支援に多職種で協働している地域ケア会議(訪問看護師,介護支援専門員等)の参加者に「ACP実践に向けて診療所看護師に期待すること」についてインタビュー調査を実施するためのフィールド調整やインタビューガイドの作成等の準備を行った。次年度は,インタビュー調査を実施し,診療所看護師の課題をふまえた教育プログラムの目的・目標の設定,内容・方法の検討を行い,教育プログラム案を作成する。本研究は,診療所看護師のACP 実践者という新しい役割の獲得とともに,老年看護実践力向上につながると考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度中にインタビュー調査を終える予定であったが,COVID-19拡大に伴いフィールド調整に難航した。また,教育のエフォートが増し,研究に費やす時間が十分に確保できなかった。

今後の研究の推進方策

診療所看護師がACPを実践するうえで必要な要素を抽出するために,日頃から地域高齢者の意思決定支援に多職種で協働している地域ケア会議(訪問看護師,介護支援専門員等)の参加者10人に「ACP実践に向けて診療所看護師に期待すること」についてインタビュー調査を実施する。抽出された構成要素に,国内外の看護教育プログラムおよびACPに関する文献レビュー結果,富山県内の内科系診療所看護師のACPへの関わりの実態調査結果,申請者の今までの実践をふまえ,教育プログラムの目的・目標の設定,内容・方法の検討を行い,教育プログラム案を作成する。その試案を,診療所看護師5人程度と意見交換をし,教育プログラムの実施可能性の確認と修正を行う。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していたインタビュー調査の実施ができなかったため,データ収集の旅費,研究協力者への謝金の支出がなかった。次年度に繰り越す予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 地域包括支援センターと訪問看護ステーションに勤務する看護職の初期認知症の人への関わりの実態2023

    • 著者名/発表者名
      木谷尚美,家根明子,小野塚元子
    • 雑誌名

      日本早期認知症学会誌

      巻: 15巻第2号 ページ: 31-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 老年期を初期認知症とともに生きる人への「人生の統合性」を目指した看護2023

    • 著者名/発表者名
      木谷尚美
    • 雑誌名

      日本認知症ケア学会誌

      巻: 21巻第4号 ページ: 520-528

  • [雑誌論文] 地域包括支援センターと訪問看護ステーション看護職の初期認知症者支援の成功体験2022

    • 著者名/発表者名
      小野塚元子,木谷尚美,家根明子
    • 雑誌名

      長野県看護大学紀要

      巻: 24 ページ: 17-29

    • 査読あり

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公開日: 2023-12-25  

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