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2023 年度 実施状況報告書

コロナ禍における子どもロコモに着目した幼児QOL改善プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11121
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

岡本 光代  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (50458080)

研究分担者 山田 和子  藍野大学, 医療保健学部, 教授 (10300922)
橋爪 洋  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (10326382)
森岡 郁晴  和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (70264877)
小田 真弓  和歌山信愛大学, 教育学部, 講師 (30854088)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード幼児 / QOL / こどもロコモ / 生活習慣改善プログラム開発 / 介入研究
研究実績の概要

子どもを取り巻く生活環境は、スマートフォンや携帯ゲーム機が普及したことに加え、コロナ禍の外出自粛により大きく変化している。子どものQOLや運動機能が低下していると考えられている。そこで、保育所、幼稚園に通う幼児を対象に、運動器検診、絵カード式QOL調査票を用いた聞き取り調査、保護者を対象に幼児の生活習慣に関する質問紙調査を行い、その結果を踏まえて、生活習慣改善プログラムを試作し、介入研究により効果検証する。
2023年度は、保育所、幼稚園の協力を得て、5~6歳の幼児460人を対象に、絵カードを用いた幼児版QOL尺度の聞き取り調査(24項目)、運動機能調査(4項目)を実施した。また、幼児の保護者を対象に、保護者用生活調査票(82項目)を用いて質問紙調査を実施した。
幼児の聞き取りの結果、有効回答数は186名であった。QOL合計得点の平均値は92.17(標準偏差9.95)であった。運動器調査の結果、有効回答数は197名であった。片脚立ち不可22.3%、両肩挙上不可1.0%、しゃがみこみ不可16.2%、体前屈不可35.5%であり、どれか1つでも不可(子どもロコモ判定)は49.2%であった。共同研究者らが実施する小学生や中学生の結果に比べ、子どもロコモの割合が高かった。幼児の柔軟性の低下や協調運動の苦手な子どもの増加が影響している可能性がある。一方、教示方法、評価者による判定の偏りなど今後の課題である。また、幼児のQOLと運動機能との関連は、しゃがみ込みにおいて有意傾向(p=0.051)が見られた。
保護者のWHOQOL-26の合計得点の平均値は92.38(標準偏差11.37)であった。幼児のQOLと保護者のWHOQOL-26との関連は見られなかった。
今後、幼児版QOL尺度の信頼性、妥当性の検証を行い、学会発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では、2022年度に幼児を対象とした運動器健診および絵カード式QOLの聞き取り調査、保護者を対象に質問紙調査を実施する予定であったが、コロナ禍の影響で2023年度の実施となったため。

今後の研究の推進方策

引き続き結果の解析を行い、幼児版QOL尺度の信頼性、妥当性を検証するとともに、共同研究者と結果を共有し、幼児を対象としたこどもロコモ調査の方法について課題の解決を行う。また、生活改善プログラムの試作を行い、保育園、幼稚園の協力を得て介入研究を実施する。

次年度使用額が生じた理由

進捗状況がやや遅れており、学会報告・学術誌への投稿が遅れている。今年度これらを実施する予定であるため、次年度使用額を活用する。

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公開日: 2024-12-25  

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