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2022 年度 実施状況報告書

中小企業経営者におけるストレス予防教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K11135
研究機関桃山学院教育大学

研究代表者

栗岡 住子  桃山学院教育大学, 人間教育学部, 教授 (20736516)

研究分担者 亀井 克之  関西大学, 社会安全学部, 教授 (10268328)
平野 光俊  大手前大学, 現代社会学部, 教授 (10346281)
村上 祐介  関西大学, 文学部, 准教授 (10780190)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード中小企業経営者 / 職業性ストレス / 教育プログラム / 開発 / フォーカスグループインタビュー
研究実績の概要

中小企業経営者のストレス特性に応じたストレス予防対策のための教育プログラムを開発することを目的に、中小企業経営者の職業性ストレスのセルフケア教育を実施する方法についてニーズ調査を中小企業経営者31名に実施した。
その結果、(1)受講方法(複数回答可)の希望は、対面19人(61.3%)、オンライン13人(41.9%)、オンデマンド9人(29.0%)、アプリ7人(22.6%)などであった。(2)受講頻度(複数回答可)の希望は、月1回程度17人(54.8%)2~3カ月に1回程度6人(19.4%)、週1回程度4人(12.9%)などであった。(3)受講希望曜日(複数回答可)の希望は、水曜日18人(58.1%)、月曜日・木曜日(54.8%)、金曜日16人(51.6%)、火曜日15人(48.4%)などで、土・日曜日を希望する割合は低かった。(4)受講時間帯の希望は、夕(19-21時頃)20人(64.5%)、午前中(10-12時頃)9人(29.0%)などであった。(5)講義時間の希望は、60分19人(61.3%)、30分11人(35.5%)などであった。(6)学びたい内容(複数回答可)の希望は、「組織管理(人事管理やリスクマネジメント等)」18人(58.1%)、「他の経営者との討議による価値観の共有や多様性の学び」、「ストレス対処法・ストレス耐性の向上」の希望は同数であり14人(45.2%)、「体調管理(睡眠、運動、食事など)」10人(32.3%)であった。(7)受講形式の希望は、個別指導17人(54.8%)、集団指導13人(41.9%)であった。そして、(8)広報の方法(複数回答可)の希望は、SNS 21人(67.7%)、関連団体のホームページ11人(35.3%)、チラシなどの郵送7人(22.6%)などであった。35名を対象に実施したフォーカスグループインタビューについては分析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中小企業経営者の団体の協力が得られたため。

今後の研究の推進方策

2021年までに実施した中小企業経営者の職業ストレスに関する調査により、仕事のストレス要因等が明らかになっているため、実践的な教育プログラムを作成するために、2022年度に実施したフォーカスグループインタビューの結果分析を行い、中小企業経営者の職業性ストレスの特徴を反映した教育プログラム開発を行う。また、多忙な中小企業経営者に受講してもらうため、2022年にセルフケア教育を実施する方法についてニーズ調査結果を反映した、教育提供方法について検討を行う。
2023年度には、開発した教育プログラムを中小企業経営者に受講してもらい、効果評価を行い、教育プログラムの内容及び提供方法を再検討したうえで、全国の中小企業経営者にHP等で提供できるようにする予定である。なお、これら実施及び効果評価、教育プログラム再検討については、論文及び学会等で報告予定である。

次年度使用額が生じた理由

次年度には開発予定の教育プログラム実施のために、協力頂く中小企業経営者への謝礼、および教育実施の場所の費用、教育提供用HP作成等のために100万円以上の支出が必要であるため。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] 中小企業経営者の職業性ストレス尺度の開発-インターネットによる予備調査における尺度分析の結果-2022

    • 著者名/発表者名
      栗岡 住子, 馬ノ段 梨乃, 亀井 克之, 尾久 裕紀, オリヴィエ・トレス
    • 雑誌名

      桃山学院教育大学研究紀要

      巻: 3 ページ: 29-45

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Assessing workplace civility: Validity and 1‐year test‐retest reliability of a Japanese version of the CREW Civility Scale2022

    • 著者名/発表者名
      Kanami Tsuno, Akihito Shimazu, Katerine Osatuke, Kyoko Shimada, Emiko Ando, Akiomi Inoue, Sumiko Kurioka, Norito Kawakami
    • 雑誌名

      Journal of Occupational Health

      巻: 64(1) ページ: e12332

    • DOI

      10.1002/1348-9585.12332

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 事業場における産業ストレス対策の実践と評価:メンタルヘルス対策におけるPDCAに役立つ評価ツール2022

    • 著者名/発表者名
      栗岡住子
    • 雑誌名

      産業ストレス研究

      巻: 29(3) ページ: 299-306

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] コロナ禍における中小企業経営者の精神的健康度に関する調査2022

    • 著者名/発表者名
      栗岡住子, 馬ノ段梨乃
    • 学会等名
      第29回日本産業ストレス学会
  • [学会発表] 中小企業経営者の職業性ストレス尺度の開発―予備調査結果の報告―2022

    • 著者名/発表者名
      栗岡住子, 馬ノ段梨乃
    • 学会等名
      第95回日本産業衛生学会
  • [学会発表] 中小企業経営者の職業性ストレス尺度の開発2022

    • 著者名/発表者名
      栗岡 住子
    • 学会等名
      第11回日本公衆衛生看護学会学術集会
  • [図書] わかりやすい公衆衛生学入門2022

    • 著者名/発表者名
      栗岡 住子, 萩原明人, 野田龍也, 入谷智
    • 総ページ数
      127
    • 出版者
      株式会社ERP
    • ISBN
      9784787824905
  • [学会・シンポジウム開催] 中小企業・ファミリー企業の事業承継 日仏シンポジウム2022

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公開日: 2023-12-25  

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