研究課題/領域番号 |
22K11407
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
柴田 斉子 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (40319265)
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研究分担者 |
加賀谷 斉 藤田医科大学, 医学部, 客員教授 (40282181)
稲本 陽子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
青柳 陽一郎 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30286661)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | サルコペニア / 摂食嚥下障害 |
研究実績の概要 |
近年はサルコペニアによる摂食嚥下障害が注目されてきている.サルコペニアの摂食嚥下障害とは全身および嚥下関連筋の筋肉量減少,筋力低下による摂食嚥下障害であり,摂食嚥下障害は経口摂取を困難とし低栄養,脱水など栄養障害のリスクとなる.さらに経口摂取は高齢障害者の残された最後の楽しみといわれるほどquality of lifeに直結する.サルコペニアによる摂食嚥下障害の治療には嚥下関連筋のレジスタンストレーニングを含めた摂食嚥下リハビリテーションと栄養改善の両者が重要である.レジスタンストレーニングにより筋量の増加,筋力増強を得るには中程度以上の負荷を用いたトレーニングが推奨されており,摂食嚥下障害には舌骨上筋群の訓練が有効である.エビデンスの高い訓練法としてシャキア訓練と呼ばれる頭部挙上訓練があるが,負荷量が大きく脱落例が多いことが報告されているので,われわれは磁気刺激を用いた実現可能性が高い訓練法を考案し,シャキア訓練と同等以上の効果を得られることを報告した.本研究では磁気刺激を用いたレジスタンストレーニングの開発を行う.当該年度では回復期リハビリテーション病棟入院中の患者でサルコペニアによる摂食嚥下障害患者という条件を満たす患者の抽出と摂食嚥下機能評価を行った.ただし,病棟にCOVID-19のクラスターが発生するなど予定外の事態が生じ,ウイルスが咽頭に多いことから研究の進捗は十分ではなかった.2023年5月から5類に移行したため,研究を継続していく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
病棟にCOVID-19のクラスターが発生するなど予定外の事態が生じ,研究はしばしば中断せざるを得なかった.
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今後の研究の推進方策 |
サルコペニアによる摂食嚥下障害患者に対して,磁気刺激を用いた磁気刺激を用いた筋強化訓練を1日5,400発(正味6分),2-4週間,週5回行う.主要エンドポイントはエコーで計測したオトガイ舌骨筋の筋断面積の変化,副次エンドポイントは舌圧計で計測した舌圧の変化,頸部屈曲筋力とする.以上から,レジスタンストレーニングとして中程度以上の負荷となり舌骨上筋群の筋力増強と舌圧上昇が得られる磁気刺激の条件を確立させる. 次に当院入院中または通院中のサルコペニアによる摂食嚥下障害患者に磁気刺激を行い,舌骨上筋群筋力強化訓練の効果を検討する.主要エンドポイントは同一の食塊をpenetration-aspiration scale (PAS)で評価した摂食嚥下障害の改善度,副次エンドポイントはエコーで計測したオトガイ舌骨筋の筋断面積の変化,舌圧計で計測した舌圧の変化とする.さらにInBodyを用いて骨格筋指数,部位別筋肉量を評価する.
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次年度使用額が生じた理由 |
学会がオンラインとなったために出張費用等を計上しなかった.次年度に使用する予定である.
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