研究課題/領域番号 |
22K11412
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
寄本 恵輔 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 身体リハビリテーション部, 理学療法士主任 (30754824)
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研究分担者 |
西田 大輔 東海大学, 医学部, 講師 (30784194)
水野 勝広 東海大学, 医学部, 教授 (50327649)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 肺容量リクルートメント / Lung Volume Recruitmen: |
研究実績の概要 |
先ずALS患者を対象に呼吸ケアの実態調査を行い、医療的ケアや呼吸理学療法の実施率や実施時期、呼吸ケアの有無による生存率について明らかにするため我々は当センター情報管理・解析部の指導下にて、本研究の前段階として、神経筋疾患患者を対象に医療的ケアの実態調査を行い、各疾患の医療的ケアの実施率や実施時期を明らかにし、ALSを調査する有用性について述べた(Neurol Clin Neurosci. 2023;11:32)。 また、以下の研究計画書を作成、倫理審査委員会での承認を待っている状況である。 MRIにより横隔膜の可動性(横隔膜運動面積diaphragmatic movement area :DMA)を短時間で撮像可能であり、横隔膜単独の動きと前胸部-後胸部の動きの両方を把握できるようになった。DMAを用いて、ALS患者のLVR練習が横隔膜・前胸部―後胸部可動性にあたえる影響を明らかにする。ALSは健常人よりDMAが低値になるが、 LVRを実施している患者はLVR-DMAが増大する可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に弊害はないが、コロナ禍に伴う業務が多く、研究にエフォートを割く時間は制限されていた。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は前年度の研究結果をもとに呼吸ケアやLVRの生存率を指し示すことにある。また、倫理審査委員会承認後よりDMA研究を進め、実際にLVRが横隔膜にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにしたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は5年計画であり、初年度は研究計画書作成に関わる業務が多かったこと、コロナによりリモートによる学会参加が多く、旅費の金額に相違が出たものと考える。
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