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2023 年度 実施状況報告書

マルチスポーツ活動によるスポーツ障害予防効果および身体機能変化の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K11587
研究機関日本女子体育大学

研究代表者

永野 康治  日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (00548282)

研究分担者 笹木 正悟  東海大学, 体育学部, 特任准教授 (30563473)
大山 高  帝京大学, 経済学部, 准教授 (30738604)
須甲 理生  日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (70614478)
東原 綾子  慶應義塾大学, 体育研究所(日吉), 助教 (90724237)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード早期専門化 / ユーススポーツ / スポーツ障害
研究実績の概要

中学生を対象に、スポーツ専門化の現状を明らかにし障害発生との関連を明らかにするために以下2つの研究を行った。
中学校2、3年生の男子サッカー選手を対象とし、保護者より専門化状況(サッカーの年間活動月数、サッカーの重視度、他のスポーツの実施状況)、サッカー開始年齢、小学生4~6年時の専門化状況について、計400名から回答を得た。専門化度は高が53.8%、中が32.3%、低が14.0%であった。年間活動月数は12ヶ月が81.5%であった。サッカーの開始時期は平均8.3±2.8年、競技歴がサッカーのみであったのは29%、他競技を同時に継続しているのは26%であった。本邦の中学生サッカー選手のスポーツ専門化度は、欧米の中高生より高である割合が高く、早期専門化の傾向が認められた。また、小学生年代からもその傾向が認められた。障害予防のために運動量の調整や、他スポーツの機会を得るなどの方策が必要と考えられた。
さらに、公立中学校2、3年生を対象とし、過去1年間のスポーツ実施状況(実施種目、スポーツ活動の年間活動月数、週間活動日数)、小学生1~3年時、4~6年時の実施種目および週間活動日数、急性外傷・慢性障害の有無について、計552名から回答を得た。スポーツ活動を実施していた対象者のうち、単一種目実施者は75.3%、複数種目実施者は24.7%であった。年間活動月数は12ヶ月が75.1%であった。また、年間活動日数に換算すると、複数種目実施者で年間300日以上活動する対象者の割合が高かった。複数種目実施者で慢性障害を有していた対象者の年間活動日数が有意に多かった。一方、小学生低学年から同一、単一種目を実施した早期専門化の対象者は慢性障害の発生割合が有意に高かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中学生を対象に,全スポーツ実施者およびサッカー実施者に対して,調査を行い,本邦における中学生のスポーツ専門化の現状把握および関連する要因を明らかにすることができた.

今後の研究の推進方策

中学生対象の調査について,対象者を増やしてさらに実施する.また,中学生年代におけるマルチスポーツの効果を着地動作分析にて検証する.

次年度使用額が生じた理由

海外学会における研究発表およびオープンアクセスでの論文投稿費として使用予定.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Early sports specialization in Japanese young soccer players and related factors2024

    • 著者名/発表者名
      Nagano Yasuharu、Sasaki Shogo、Higashihara Ayako、Oyama Takashi
    • 雑誌名

      medRxiv

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1101/2024.04.03.24305292

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] マルチスポーツによって早期専門化は防げるのか : 本邦における課題2024

    • 著者名/発表者名
      永野康治
    • 雑誌名

      日本ストレングス&コンディショニング協会機関誌

      巻: 31 ページ: 5-8

  • [学会発表] Age Differences in the Level of Sport Specialization and Training Volume of Japanese Youth Football Players.2024

    • 著者名/発表者名
      Nagano Y, Higashihara A, Sasaki S, Oyama T.
    • 学会等名
      7th IOC World Conference on Prevention of Injury and Illness in Sport
    • 国際学会
  • [学会発表] 中学生サッカー選手におけるスポーツ専門化の実態について2023

    • 著者名/発表者名
      永野 康治, 笹木 正悟
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会

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公開日: 2024-12-25  

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