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2023 年度 実施状況報告書

大学生の社会的時差や睡眠の改善を目指したレジスタンス運動を軸とした身体教育の構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K11639
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

柴田 真志  兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)

研究分担者 藤林 真美  摂南大学, 農学部, 教授 (40599396)
葛原 憲治  中京大学, スポーツ科学部, 教授 (70225150)
瀧 千波  摂南大学, スポーツ振興センター, 助教 (40844311)
竹澤 健介  摂南大学, スポーツ振興センター, 講師 (70968031)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード社会的ジェットラグ / 睡眠 / 大学生
研究実績の概要

今年度の課題は,大学生における社会的ジェットラグと客観的睡眠指標との関連について検討することであった.大学生男子12名を対象にミュンヘンクロノタイプ質問票(MCTQ)およびピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)を用いて社会的ジェットラグおよび睡眠状況について調査した.また,平日夜間睡眠について簡易脳波計(脳波センサZA-X)を用いて脳波および筋電図を測定し,技師による睡眠解析を行なった.なお,測定日のカフェインやアルコールの摂取は制限したが,就床および起床時刻は対象者の普段の生活スケジュール通りとした.本研究は兵庫県立大学看護学部研究倫理委員会の承認を得て実施した.
対象者の睡眠の中央時刻(睡眠開始と覚醒の中間時刻)は,学校登校日(平日)4:34±1:24,休日5:21±1:08であり,休日の睡眠中央時刻は平日に比べ有意な後退を示し(p<0.001),社会的ジェットラグの平均値は1:05±0: 46であった.社会的ジェットラグ1時間以上の学生6名(1h以上群)と1時間未満の学生6名(1h未満群)を比較したところ,平日の睡眠中央時刻に差はなかったが,休日の睡眠中央時刻は1h以上群で有意に遅延した(p<0.05).また,両群のPSQIや客観的睡眠指標のうち睡眠時間,睡眠潜時,WASO,REM時間および睡眠効率に差はなかったが,NREMの深睡眠(S3)時間および睡眠時間に占めるS3の割合においては,1h以上群(67.5±20.5分,18.0±5.3%)は,1h未満群(89.8±12.3分,23.7±6.3%)より低値であり,S3時間ではその差が有意であった(p<0.05).大学生男子においては,大きな社会的ジェットラグによって,S3時間が短く睡眠の質が損なわれる可能性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究代表者と分担者の協力体制がよく,データ収集および分析が順調に進んでいる.

今後の研究の推進方策

最終年度も協力体制を維持しつつ,研究を遂行する.

次年度使用額が生じた理由

最終年度における研究発表に関わる経費として使用予定

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大学生男子におけるレジスタンス運動実施状況と社会的時差・睡眠・ポジティブ感情2023

    • 著者名/発表者名
      柴田真志,藤林真美,瀧千波,竹澤健介,葛原憲治
    • 学会等名
      日本ストレングス&コンディショニング協会S&Cカンファレンス2023

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公開日: 2024-12-25  

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