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2023 年度 実施状況報告書

バーチャルリアリティ体験の事後効果を活用したパフォーマンス発揮に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K12109
研究機関大妻女子大学

研究代表者

磯山 直也  大妻女子大学, 社会情報学部, 講師 (70742021)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードバーチャルリアリティ / アフターエフェクト / HMD / 認知心理 / 行動変容
研究実績の概要

本研究では、Virtual Reality (VR) 体験中に行動や思考が変化する影響を受けることを、VR体験後の行動に対する影響について調査することを目的としている。2023年度は、Augmented Reality (AR) 環境での体験も考慮すべきと考え研究内容について報告し、また、複数人でのVR環境での体験を共有し合うべき点について考慮すべき点について検討した。
AR環境での体験としては、冷蔵庫の掃除などの面倒だと感じる家電のメンテナンス作業に対して、作業しようという思いを起こさせることについて研究した。具体的には、AR技術を用いて冷蔵庫がキャラクタになったような映像を重畳提示し、掃除が必要であるときなどに困った表情を提示してくるようにした。このような提示によってユーザが掃除してあげよう、という思いになり、メンテナンスに対する面倒さが軽減することを狙った。
複数人でのVR環境での体験に関しては、Head-Mounted Display (HMD) を使ったVR体験では、映像が全方位に提示され、ユーザの顔の向きによって異なった映像が見られることに着目した。複数人が同じVR映像を体験したとしても、ユーザによって見る方向が違うことで、映像の視聴後に、体験の共有ができないことがある。そこで提案した内容では、ユーザの頭部の動きに応じてバーチャルシーンの回転を制御することで、ユーザの頭部回転に影響を与え、VR環境での視覚誘導を行う。先行ユーザの頭部の向きを誘導ターゲットとして設定し、提案手法を用いた視覚誘導により、ある程度の追体験ができることを狙う。実験の結果、提案手法がユーザに気づかれず、視覚体験に影響を与えることなく、ユーザの頭部の向きを先行ユーザの頭部の向きに近づけることが確認された。これを踏まえて、査読つきジャーナルへの掲載を目指し、投稿を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

VR環境での映像提示を制御することで複数人での体験の共有の可能性が期待できることを確認した。またAR環境での体験についても、その後に影響を与えることの検討を進めることができた。

今後の研究の推進方策

次年度も引き続き、複数人でのVR体験の共有について検討を進めていく。また、VR体験の、体験後の影響について改めて基礎的な内容の調査についても進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の所属機関の異動により、学内での予算によって機材を購入できた。また、異動に伴う初年度ゆえの作業が生じ、調査を行う時間の確保が難しかった。次年度は調査などを行う時間の確保がよりできるようになると考えられるため、次年度使用額を生じさせることとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of AR-Based Home Appliance Agents on User’s Perception and Maintenance Behavior2023

    • 著者名/発表者名
      Baba Takeru、Isoyama Naoya、Uchiyama Hideaki、Sakata Nobuchika、Kiyokawa Kiyoshi
    • 雑誌名

      Sensors

      巻: 23 ページ: 4135~4135

    • DOI

      10.3390/s23084135

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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