研究課題
若手研究
本研究は、明治期に大きな貢献をなした近藤元粋(1850‐1922)を取り上げ、彼の漢籍受容・和刻本漢籍出版に焦点を当てて、漢籍受容の実態と漢籍を通じた文化交流の意義を明らかにしたものである。具体的には、①関連資料を収集・整理することで、近藤元粋の漢籍受容・和刻本漢籍出版の概況を明らかにした。②近藤元粋の漢籍受容の様相を検討し、彼が注や評語を附した漢籍を分析し彼の業績の文化交流史的な意義を解明した。③近藤元粋が関与した和刻本漢籍出版の事情を明らかにし、日中漢籍交流史におけるその意義を検討した。
中国古典文学
近藤元粋が関与した漢籍を土台に、国際的な研究を展開し、日中文化交流及び漢文学の展開を考える。さらに、近藤元粋の漢籍文献や和刻本の出版活動を素材に、書誌学・文献学だけでなく、日本文学全体研究の発展にも貢献できる。