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2023 年度 実施状況報告書

デイヴィッド・フォスター・ウォレスに見るポストモダニズム以降の誠実とアイロニー

研究課題

研究課題/領域番号 22K13070
研究機関岐阜大学

研究代表者

林 日佳理  岐阜大学, 教育学部, 助教 (20837554)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードDavid Foster Wallace / Infinite Jest / ポスト・ポストモダニズム / 新誠実 / 病気 / ポストモダニズム / アメリカ文学
研究実績の概要

現代アメリカ作家David Foster Wallaceについての研究を引き続き実施した。今年度は主に、David Foster Wallaceの草稿調査を実施した。
2023年8月7日から21日にかけて、テキサス大学オースティン校ハリー・ランサム・センターにてDavid Foster Wallace Papers他、関連するコレクションを調査した。手書き原稿や校正原稿、私的な手紙等の資料に広く当たることで、これまで研究・議論してきた彼の小説における言語以外の記号(特にスマイルマーク)の重要性について、新たな考察が可能になった。この研究成果は、2024年6月にInternational David Foster Societyの行う国際学会にて、口頭発表をする予定である。
また、前年度に口頭発表を行ったWallaceの「病気」描写にまつわる研究を、彼の著作の中でたびたび言及される「頭蓋骨の中に閉じ込められること/そこから脱出すること」というキーワードを中心に構成しなおし、論文として発表した(“Becoming Free from Your Own Skull: David Foster Wallace’s Description of Depression”、岐阜大学教育学部研究報告(人文科学)72(2) 99-104 2024年3月)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、David Foster Wallaceの著作について、テキサス大学オースティン校ハリー・ランサム・センターにおける文献調査を実施し、成果を得た。この成果については次年度に国際学会で口頭発表を行う予定であり、その後論文としてもまとめる予定である。また、前年度の研究成果を論文として発表することもできた。次年度は最終年度として、これまでの研究成果の総合的な報告を行う予定である。

今後の研究の推進方策

前年度のハリー・ランサム・センターでの文献調査の成果を国際学会での口頭発表として公表し、論文にまとめることを通して、これまでのDavid Foster Wallace研究を総括する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Becoming Free from Your Own Skull: David Foster Wallace's Description of Depression2024

    • 著者名/発表者名
      HAYASHI Hikari
    • 雑誌名

      岐阜大学教育学部研究報告(人文科学)

      巻: 72(2) ページ: 99, 104

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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