研究実績の概要 |
「Eタンデム」とは異言語・異文化背景を持った学習者同士が互恵関係に基づいて互いの言語や文化を教え合う学習方法である. 過去の研究では, Eタンデムは異文化理解にある程度の効果はあるが, 国民国家(nation-state)レベルの文化比較しか行われない場合, 文化のステレオタイプ化に繋がる可能性があることがわかった. 2023年度は産休・育休を取得していたため研究活動ができなかったが, 2024年の復帰以降研究を再開し, 以下の研究課題に答える. (1) Eタンデムではどのような異文化トーク(intercultural talk)が行われているのか. (2) Eタンデムにおけるfocused instructionは多様性への気付きを促す効果があるのか. 国内に存在する多様性への気付きを促し, 異文化能力(intercultural competence)を発達させるためのEタンデム教育を開発することで, 英語教育の発展, グローバル人材の育成, さらには留学の意義を見直すきっかけに繋がることが期待される.
|
今後の研究の推進方策 |
2024年5月に職場復帰後, 研究を再開する予定である. 9月から10月にかけてデータ収集を行い, その後データ分析をする. 2025年の春ごろの国内, または国際学会で研究成果を発表し, 夏頃論文にする予定である.
|