二次元のカゴメ格子やハニカム格子を持つ金属では、電子のバンド構造に線形な分散関係や平坦な領域が現れ、一般的な金属とは大きくことなる電子物性を示すことが期待されているが、そのような物質の例は限られている。 本研究では、3d遷移金属である鉄のカゴメ格子を有する金属としてYxFe6Sn6の物性を解明し、鉄のスピン、格子、伝導電子が強く結びついた物質であることを明らかにした。 また、5d遷移金属であるオスミウムのハニカム格子を有するLa2IOs2という新たな超伝導物質を発見し、電子相転移と超伝導が競合する新しい物質として提案した。
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