研究課題
若手研究
本研究は、超高感度な血液分析システムを小型かつ低価格な分析装置で実現することを目指し、遠心マイクロ流体デバイスにおける新たな流体制御技術の開発を行うものである。超高感度分析に必要となる微粒子を含んだ微小液滴を自動的に生成するデバイスを作製し、数分間デバイスを一定回転数で回すだけで1000個以上の微小液滴を生成可能であることを実証した。また集積化の検討を行い、1平方mmあたり、30個以上の液滴を生成可能であることを確認した。
マイクロ流体工学
血液などの生体物質の高感度分析がより手軽にできるようになることによって、疾病の早期発見などにつながり、人々の健康維持や健康寿命の延伸、また、社会保障費の削減が見込めます。超高感度分析を安価に実現するためには、新たな流体制御技術の研究が不可欠です。特に手軽さを実現するためには、低コストであることや低侵襲であることなどが求められます。そのため、本研究では、加工方法や制御方法などに制限を設けた上で、微量の液体を高精度に取り扱うための流体制御技術の開発を行っています。