研究課題
若手研究
生体高分子の一種であるDNAはリン酸、デオキシリボース、4種類の塩基(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)から構成されており,様々な金属イオンと特異的に配位結合等の相互作用を示すことが知られている。本研究では,バイオマスとして大量に取得可能なDNAに各種金属塩を混合することでハイドロゲルを作製した。さらに,ハイドロゲルの構成金属種に応じて強靭性や自己修復性、環境応答性など多様な特性を示すことを見出した。
材料化学、錯体化学
本研究では、各種金属イオンとDNAとの特異的な相互作用を利用することで、多彩な機能を有するハイドロゲルを作製した。今後、これらの組成やゲル化プロセスを制御することで、バイオマスから抽出可能な生体高分子を利用した新規機能性材料群の創出が期待される。これらの材料群は持続可能な材料開発へ貢献するとともに、生体親和性の高いソフトロボットやセンサー、ドラッグデリバリーシステム等への応用も期待される。