• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

イルメナイト型チタン酸化物人工超格子における多様な磁気秩序の解明と制御

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K14596
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分29020:薄膜および表面界面物性関連
研究機関東北大学

研究代表者

根岸 真通  東北大学, 理学研究科, 助教 (70911147)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードエピタキシャル成長 / 遷移金属酸化物 / イリジウム酸化物 / チタン酸化物 / スピネル構造 / イルメナイト構造
研究成果の概要

本研究では、パルスレーザー堆積法によってATiO3 (A = Mn, Fe, Co, Ni)薄膜の堆積を行い、イルメナイトやコランダム型構造をもつ単結晶性薄膜試料を実現した。また、Mg-Ir-O薄膜についても堆積条件を行い、特定の堆積条件で、これまで報告されていなかった新規Mg-Ir-O結晶相が成長することを発見した。電子顕微鏡での観察と結晶学的考察によって、新規Mg-Ir-O結晶相を、陽イオン秩序が乱れた逆スピネル型Mg2IrO4と推定した。

自由記述の分野

薄膜工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

Mg-Ir-O系については、これまで、準安定なイルメナイト型MgIrO3の報告のみで、ほとんど知見がなかった。したがって、本研究による逆スピネル型Mg2IrO4の発見は、Mg-Ir-O系の結晶化学解明において重要な進展といえる。また、スピネル構造は、複数の陽イオンサイトを持ち、磁性の観点から興味深い結晶構造である。イリジウムを含むスピネル化合物は少数しか報告されていないため、本研究で発見した逆スピネル型Mg2IrO4の物性を調査することで、スピネル型イリジウム酸化物の物性解明の進展が期待できる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi