電子ビームと疑似表面プラズモンの相互作用による高効率なテラヘルツ波発生を実現するため、疑似表面プラズモンのモード制御を試みた。まずプラズモニック構造をコルゲート導波管に組み込むことで疑似表面プラズモンを励起し、その特性を調べた。次にテラヘルツ波発生実験を行い、発生したテラヘルツ波と数値計算の比較により、電子ビームで励起されるモードについて調べた。また周波数が0.3から0.35THzのテラヘルツ波を1kWの出力で発生させることに成功した。発生したテラヘルツ波放射の非対称性から電子ビームによって励起されたモードを解析する手法を考案した。これらの研究成果は5編の論文と1件の口頭発表で公表された。
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