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2023 年度 研究成果報告書

面内ヘテロ接合とドーピング法を組み合わせた新規有機光触媒の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 22K14714
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
研究機関三重大学

研究代表者

立石 一希  三重大学, 国際環境教育研究センター, 助教 (20828785)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード光触媒 / 共有結合有機構造体 / 窒化炭素 / 水素生成
研究成果の概要

共有結合性有機構造体と、ドーピング法により他元素を導入した窒化炭素によるヘテロ接合を構成した光触媒を合成することに成功した。得られたヘテロ接合光触媒はSEM、TEM、XRD、DRS、XPS、PL、EIS、FT-IRにより多角的に特性を評価された。このヘテロ接合光触媒の光触媒活性を評価したところ、共有結合有機構造体や窒化炭素の単体、共有結合有機構造体と窒化炭素の物理混合物、ドーピング法を行っていない窒化炭素を用いたヘテロ接合光触媒よりも高い性能を有していた。特性評価と光触媒活性評価の結果より、光触媒性能向上効果は光生成電子正孔対の分離能の向上と電気抵抗の低下に起因することを明らかにした。

自由記述の分野

環境化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、窒化炭素に他元素をドープする面内修飾と共有結合有機構造体とのヘテロ接合を形成することにより光触媒的水素生成速度を向上させることに成功した。このことは、接合界面でのみ効率向上が見込めるヘテロ接合の構築に加えて、窒化炭素のトリアジン環平面内に、直接異種構造を導入することで相乗的に電子-正孔分離を改善する効果的な方法であることを証明している。ヘテロ接合形成や分子内ドープのみでは成し得なかった新規光触媒の設計指針を方向付けることに成功した。これらのことは当該分野において、波及効果が大きく、ひいては水素化社会構築の重要な技術の一つであるという社会的意義を持つ。

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公開日: 2025-01-30  

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