アミロイド前駆体タンパク質(APP)の軸索輸送機構について、これまでに報告されてきたものとは別の分子機構が存在することを明らかにした。また、この機構の違いが複数のキネシンIsoformによるのもであり、既知の分子機構とはまったく違ったメカニズムによりキネシンと相互作用していることが示された。ほとんどの場合、APPはより高速に輸送される方法で軸索末端に向けて輸送されるが、この輸送を担う分子のノックダウンはAPP軸索輸送を阻害させなかった。本研究で新たに同定した分子を同時にノックダウンすることで、APP輸送はほぼ停止したことから、新たな輸送機構が実際に神経細胞内で機能していることを明らかにした。
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