研究課題/領域番号 |
22K15341
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉田 優哉 九州大学, 薬学研究院, 助教 (90907536)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 慢性腎臓病 / ビタミンA / 体内時計 / 腸管免疫 / マクロファージ / 樹状細胞 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病 (CKD)時の合併症のうち、特に心血管系疾患の発症は生命予後と深く関連している。我々はビタミンAがCKDマウスで生じる免疫グロブリンA (IgA)分泌異常および尿毒症物質蓄積に関連することを発見した。そこで腸管IgA産生細胞を対象とした解析を行った結果、CKDマウスではパイエル板における樹状細胞のレチノイン酸分泌が亢進し、IgA産生細胞への分化反応である胚中心反応が促進されることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
生命科学、時間生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における一連の解析によって、CKD 病態における腸内細菌治療の意義と新たな治療標的が示された。本研究のさらなる解析が腸内細菌由来尿毒症物質の蓄積抑制を目的とした新規治療薬の開発に繋がることが期待される。 また、上流の原因物質であることを見出したビタミンAは、現状の人工血液透析法では血中からの除去が困難であるため、血液透析の技術発展が望まれる。また、得られた病態関連分子を標的とした新たなCKD治療法の開発が期待される。
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