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2023 年度 研究成果報告書

膜型分子CD47によるマクロファージの細胞貪食制御とその分子機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K15395
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

高井 智子  神戸大学, 医学研究科, 特命助教 (90823047)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードマクロファージ / 樹状細胞 / 生細胞貪食 / CD47 / SIRPα
研究成果の概要

死細胞など生体にとって不要な細胞がマクロファージ(MΦ)に貪食される機序は詳細に検討されているが、正常な細胞がMΦからの貪食を回避する機序については明らかでない。研究代表者らは、貪食標的細胞上のCD47がMΦや樹状細胞(DC)上のSIRPαに結合することにより、抗体依存性細胞貪食を強く抑制することを明らかにしている。
今回の検討において、CD47遺伝子ノックアウト赤血球(CD47KORBC)を野生型マウスに投与すると、早期にクリアランスされ、赤脾髄MΦに取り込まれた。またその際、RPM上のCD36や、脾臓内のcDCの活性化などが、CD47KO RBCのクリアランスに関与していることが示された。

自由記述の分野

病態医化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに研究代表者らは、CD47-SIRPα結合を阻害する抗CD47抗体あるいは抗SIRPα抗体が、リツキシマブなど抗体医薬によるがん細胞のMΦを介したADCPや抗腫瘍効果を有意に増強することを明らかにし、抗SIRPα抗体を抗腫瘍薬として用いる臨床開発を進めている。本研究では、貪食標的細胞上のCD47と、マクロファージ(MΦ)・樹状細胞 (DC)上のSIRPαによる貪食抑制の機序をより詳細に検討した。本研究の成果は、MΦによる正常あるいは異常細胞の貪食制御の新たな分子機序の解明に繋がると共に、生体の恒常性維持機構の理解やがん・炎症などの病態解明と治療法開発に貢献することが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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