小細胞肺癌の一部に神経内分泌マーカーの発現が乏しい一群が存在し、これらがPOU2F3サブタイプと相関することが確認された。しかしながら、POU2F3サブタイプが混合型小細胞肺癌で頻度が高いかどうかは議論の余地がある。さらなる解明のために症例の集積を要するとともに、腫瘍型の基盤となる病理組織学的な評価の重要性が改めて浮き彫りになった。 遺伝子異常や小細胞肺癌成分の成り立ちの観点で、混合型小細胞肺癌の一部は通常の小細胞肺癌に対する治療とは異なる反応を示す可能性があると考えられ、新たな治療戦略を構築できる可能性を得られた。
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